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マインドフルネスとは

いかにマインドフルネスはあなたの決断力を高めるか?

2014.08.15

そう、ここはとても大切なポイントです!なぜ日々マインドフルネス瞑想をするか、の一つの重要な理由でもありますね。オンラインForbes2014年8月5日の記事で、マインドフルネスと意思決定の関係性について、的確なものがありましたので、日本語訳をご紹介いたします。

もしマインドフルネスの実践がこれから、という方はぜひご一緒に始めましょう!インストラクションビデオ、ブログ記事など、弊社HPがリソースとなりますよう。

(ぼくらしゃふぇきみこ)

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マインドフルネスはシリコンバレーからウォールストリートまで役員会議室でも実践されるようになった。しかし、それによって、いったいどれくらい意思決定のクオリティは上がるだろうか?

Natalia Karelaia INSEAD 決定の化学 助教授より

Decision time

5年前私が教えるMBAの意思決定のクラスでマインドフルネスを紹介した時は、まったく神秘的なものとして考えられていた。そのコンセプトを受け入れられたのは数人の学生だけだった。今日、ほとんどの学生がマインドフルネスを聞いたことがあるだけでなく、多くは実践している。より多くの企業がマインドフルネス研修を従業員に向けて行っている。交渉テクニック、リーダーシップマニュアルに取り入れられたり、実際ビジネスの全ての領域で、優れた意思決定が必要とされる。

決定権者がより良い結果を導き出すのに、マインドフルネスが役立つことは一般的にそう思われていることだが、そのポジティブな影響は更に広く、意思決定の同定、決定、実行、査定にまで及ぶことの実証がどんどん増えている。

シンガポール経営大学の組織行動学助教授、Jochen Rebは近日出す本「Mindfulness in Organizations」のために最新のマインドフルネスのリサーチ分析を行い、マインドフルネステクニックは、広く認められる意思決定のプロセスの全てのステージで、ポジティブな効果がありえると述べている。

1.「何を決めるか」のフレーミング

マインドフルネスは、物事に先立っていつ決定をおこなうべきかを見定める手助けをする。目的を明確にし、選択肢を創り、以前の誤った決定を回避し、同時に倫理的側面も吟味する。調査によると、よりマインドフルな人は自らの倫理観もより意識しており、それらの価値観に沿った意思決定を行う。マインドフルネスと真正な信頼感はこのように結びつく。

意思決定を行う前に、マインドフルな人はいったん立ち止まり、考え、そして自分の価値観と目的を精査しながら内なる声を聴く。重要なゴールと決定をきちんとリンクできない決定者は、自分の選択が必ずしも望ましい結果に至らない、ということになりがちである。

マインドフルネスは、ときにはその決定が本当に必要かどうかを見極めるのにも役立つ。たとえば、新たに採用されたばかりのマネジャーにありがちな、アクションと変化を起さなくてはならないというプレッシャー。自分の内なる声を聴かずに、社会的なプレッシャーに圧されて、自分でも納得のいかない意思決定をすることもあるかもしれない。

⒉.情報

ひとたび決定すべきことが明確になったら、決定者は正しい選択をするための必要な情報が何かを決めなくてはならない。このステージでマインドフルネスに関連する2つの重要なポイントは、集められる情報の量と質である。

マインドフルネスは決定者の焦点を狭くし、検討するべき情報量を少なくする、という議論もある。これは本当かもしれないが、この領域での研究が進むにつれ、自己の価値観や目的への意識が明晰になることで、マインドフルな人が取り込む情報は、決定のためにより適切なものである可能性が高い。

マインドフルな決定者は自分の知識の限界もより認識し、不確定要素も客観的に予測しやすい。実際、われわれのリサーチでも、マインドフルな人は不確実性に対してより耐性があり、未知のことが多くあっても決定しなくてはならない場合、より高い決断力を示している。

3.決断する

一連のアクションを決める時、良い判断とは、直感とシステマチックな分析の両方を必要とする。そしてこれらが一致しない時、決定者はスタックしてしまう。マインドフルネスはこれらのギャップを精査し定量化するのに役立つ。自己の価値観と優先順位を明確に理解することで、その状況ではどんな妥協が重要かをよりよく見極められるからだ。

メタファー的に言うと、「バルコニー」に立つ――すなわち、自分の感情や思考と自分自身の距離を置くことで、マインドフルネスは決定者がよりクリアで質の高い決断を行うのに役立つ可能性を持つ。マインドフルな人は関連のあることとないことを見分ける能力を持ち、決断するときに既存のステレオタイプに頼る必要が少なくなる。

重要なのは、決断することは、決定を実行することも含むということだ。ひとたび取るべきアクションを決めたら、マインドフルな人は「意図と行動のギャップ(=言うだけ番長:訳者付記)」の罠にはまりにくい。

4.フィードバックから学ぶ

この意思決定の最終ステージは、長期的に決断力を高める上で最も重要と言えるが、しばしば決定者自身おこたりがちである。明晰な意識のおかげで、マインドフルな人は経験から適切な学びを引き出す可能性が高い。フィードバックがない時にそれに気づき、そして重要なのは、エゴを置いてネガティブなフィードバックにもオープンでいられることである。

マインドフルネスは決定者に、偏りのない学びを手助けする。心理学ではよく知られた現象だが、私たちは過去の成功は自分自身のスキルのおかげとし、過去の失敗は外的な状況のせいにしがちだ。これが過剰な自信をつくり、組織や起業の場ではとんでもないことになりかねない。過ちを犯したことを認めるのは容易ではない。それには勇気がいる――特に人からジャッジされる企業というコンテキストにおいては。マインドフルネスは、防御的態度を緩和し、たとえ結果が期待を下回る場合も、決断の結果を真摯に見ることにつながる。

用心して進めること

このようにマインドフルネスは意思決定の多くの側面を強化するものの、マネジャーの皆さんは逆の効果もありうることにご注意いただきたい。上記のように、マインドフルネスは決断のための情報の質を高められるは、同時に情報の量を減らす可能性もあり、その結果重要なポイントを見逃すかもしれない。

社会的(または会社)に望ましい目的よりも、個人の価値観に注目することは良いことにもなりえるが、極端になると、エゴに偏った決定にもなりかねず、倫理的価値観に欠ける決定者の場合、危険ですらあるだろう。

また現在の長期的目標に明晰な注意を払うことは、過去や将来のファクターに十分な焦点を当てていないという危険も生む。

最後に、マインドフルな決断には時間がかかるので、急いで決断しなくてはならない場合、このプロセスはあまり有効でない。しかし、決断のプロセスがゆっくりめであっても、いったん選択がなされると、既に様々なことが考慮されているために、実行するのは速いということが示されている。

決断のプロセスを味わおう

時間をかけるというのは、長所であるとも見れる。それにより意思決定はより楽な経験となる。調査によると、注意をしっかり向けると、その経験をより味わうことができるようになる。決断のプロセスに注意を向ければ向けるほど、その経験はより多面的に、驚きに満ち、豊かな発見となる。

当たり前のことに、新しさや驚きを発見することも、マインドフルネスが引き起こすことの一つなのだ。

この記事はもともとINSEAD KNOWLEDGEに出版されたものである。

 

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