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SIY

世界的優良企業SAPが、世界各国でSIYを展開する理由

2014.11.20

search_yourselfメンさんと君子、淳也

FastCompany.com2014年8月29日に掲載された記事、How to live in the moment and get work done at the same timeは、マインドフルネスを企業研修として取り入れた生の声、という点で、非常に意義深いものがあります。

なぜ世界的優良企業、SAPが全国でSIYプログラムを展開することを決定したか?SAPのSenior VP and Chief Learning Officer Jenny Dearbornによる報告です。

(当ブログ・翻訳を担当した私木蔵としては、報告内にある「マインドフルをマスターする」や「楽しさや、利益につながるメディテーション」など、直裁的な表現が気になるところでしたが、企業研修の受け手としての率直なご意見としてそのまま翻訳しました。)

 

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あなたも私のように、一度に複数のタスクをやることが増えているのに、それが役に立っていないと感じてないだろうか?社会全体でも、私達はより多くのことにストレスを感じていながら、達成が減っている。私たちのやる気も生産性も逆に落ちている。

私達のほとんどが、このような傾向は今当たり前であると考え、更に多くをやらねばというのに慣れてしまってはいないだろうか。この流れをうのみにして、多くの会社では、従業員が集中して生産的に働けるために必要なアクションを、取らないままだ。

目いっぱいストレッチさせられ、ストレス満載の職場は、未来へ続く職場ではない。このような文化を変え、フォーカスと思いやり(コンパッション)を促進することが管理職に問われる₋そこで、ビジネスの世界で広まりつつある「マインドフルネス」。これは雑音をチューンアウトし、重要なことに意図的に注目するテクニックだ。

多くの調査で、職場でのマインドフルネスはエンゲージメント、生産性、イノベーション、そしてビジネスの目に見える結果も高めるということがわかってる。あなたのマインドフルネスを高め、仕事リストからタスクとそのストレスを減らすための3つのコツを以下にお伝えする。

 

1.ごく当たり前の瞬間を大切に

神経科学の研究によると、たとえ短いマインドフルネスのトレーニングでもストレスを減らし協力やチームビルディングを促す。言い換えるなら、集中力、心身の健康(Wellbeing)、幸福感、思いやりなどの管理職が必要とするスキルは、学習・実践・マスターすることができる。

そこで肝心なこと:マインドフルになるためには、ヨガスタジオなど特別なところに行ったり、たくさんお金を使ったりしなくてよい。一日の始まり、他の人からの頼まれごとに乗っ取られる前に、一見当たり前な日常のタスクにより注意を払ってみることから始められる。

もう一つの良い実践の場は、待っている時だ。ミーティングの少し前に到着したら、短い間心を漂わせ、そしてそれを静かに戻す。

神経科学者たちは、まだこの仕組みを解明している最中だが、ウィスコンシン大学マジソン校を含め、多くの調査で、私達の身体は脳の経路を新たに繋ぎ直すと健康面でも良く、またその逆も真であることが繰り返し証明されている。

クリアな心を持つことでミーティングの効率が上がり生産的なアウトプットも出せる、というわけだ。

⒉.同僚にマインドフルになるよう奨励する

一人だけでマインドフルでいることは難しい。マインドフルをマスターしたら、意思決定が速やかになったり、人間関係・職場での雰囲気が良くなったりなど、マインドフルネスにまつわる利点を考え、チームにシェアしよう。

企業のマインドフルネストレンドに乗るのはあなたが初めてではない。多くのシリコンバレーの会社が、マインドフルネスの価値を見出している。グーグルではマインドフルネスの仕掛人、チャディ・メン・タンのリーダーシップの元、マインドフルネスの正式なトレーニングを実施している。彼はソフトウェアエンジニアとして2000年にグーグルに入社し、私の一番お気に入りの役職「陽気な善人」(Jolly Good Fellow)を果たしている。

メン(チャディ・メン・タン)がTEDトークで述べているように、彼は地球で一番幸福な人を探して、その幸せを拡げるという個人的な目的を持っていた。フランスの科学者から仏教の僧となった、マチュー・リカールが協力して、幸福度の測定のため、自分の脳の活動を調べさせた。彼が思いやりについて瞑想している間、彼の脳の幸福度はずば抜けて高いものだった。リカールに触発され、現在メンは、企業管理職に思いやりを育み、楽しさや利益につながるメディテーションプログラムを教えるようになり、このトレーニングを一般に広めるためにSearch Inside Yourself Leadership Instituteという組織を起した。

大小の企業が彼のトレーニングを採用し、世界中の管理職者がこの講師となって同僚たちにもポジティブで今に集中する考え方を広めている:

  • ジェネンテックの評価の高いマインドフルネスプログラム(訳者注:SIYが中心となるプログラム)によって、4年間でIT従事者の従業員エンゲージメントが会社内で最低から第2位に上がった。また88%の参加者が仕事の意義と満足度が高まったと答えた。
  • インテルによると、9週間のマインドフルネスプログラム(訳者注:SIYのチャディ・メン・タンもアドバイザーとして参画)の結果、ストレス軽減に加え、全般的な幸福度、心身の健康、メンタルな明晰さ、創造性、新しいアイデア、洞察力、注意力が有意差をもって高まった。
  • SAPではマインドフルネスプログラムのディレクター、ピーター・ボステルマンのリードの元トレーニングが行われている。この概念に拒否を示す人に配慮し、「アテンショントレーニング」と呼んで、世界のSAPで採用され始め、絶賛を得ている。あるCレベル(CEOCFOCOOCMOなど)の管理職は、このプログラムを「私の幸福度と個人・プロフェッショナルとしての生産性も大きく変えた」と言っている。

3.マインドフルな行動を実践する

会社のトレーニング、近所のヨガスタジオ、自分の机、どのような形でやるにせよ、マインドフルネスの実践こそが、定着させるベストの方法だ。フォーカスも、マインドフルネスも筋力だ。訓練すればするほど強化される。

そして朗報はマインドフルネスのエキスパートになったり、何年も瞑想したりせずとも、結果が得られることだ。最近の調査によると、ボランティアの被験者がまず7時間の仏教の教えと思いやりの瞑想を学び、2週間、毎日30分オンラインの指導に従って他への思いやりの訓練をしたところ、利他的な行動面で有意差のある向上が見られた。

これは、自己実現による上昇スパイラルである。デジタルで情報過多の世に於いて、そこより上昇することこそ、私達そして会社が向かうべき方向だ。自分の心のごちゃごちゃを捨てて、より生産的になる必要がある。その過程で得た心の明晰さで、より良いマインドセットとよりインパクトのある仕事を達成できるだろう。

以上

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SAPのマインドフルネスプログラム・ディレクターのピーターは、私の知人でもあります。始めは彼ただ一人で個人的にSIYに参加し、その素晴らしさを根気強く会社の同僚に説得し続け、今このように世界のSAPで活かされ高い評価を得るようになったのです。

日本でも、1人の方のマインドフルネスへの経験と思いが、広まっていくよう、MiLIも勉強会・セミナー・企業研修・情報提供など、お手伝いを続けてまいります。

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