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マインドフルネスとは

日本vs.欧米のマインドフルネスーーという軸では考えない

2015.02.06

budda

マインドフルネスが日本でも様々な分野で話題になると同時に、「日本には日本にふさわしいマインドフルネスがあるのでは。」「欧米のモノマネでは結果が出るはずがない。」という至って自然かつ大切な議論が始まっています。

カリフォルニアに住み、日本をビジネスの本拠地とし、ヨーロッパでも講演をさせていただく機会のある私は、それぞれの国や文化で真剣にマインドフルネスを最善の形で広めようとしている人々と彼らのコンテンツに多く接する機会をいただいています。
コーチングやカウンセリングでも、日本とアメリカ両方のクライアントのご相談を受けてきました。
また、P&G、LVMHなど外資系でブランドマネジメントをしていた時も、「その戦略は欧米では効果があっても、日本市場では変えたほうがいい」という議論が何事につけてもありました。
つまり、マインドフルネスの展開でも、ビジネスの戦略でも、個人の変容でも「日本(日本人)は欧米とではどう違うのか?」「欧米で受け入れられていることは、日本では功を奏さないのか?」というといのが私のキャリアで大切な命題の一つとして、20数年向き合ってきています。

しかし、マインドフルネスという古くて新しいアプローチに関して言うならば、「日本のマインドフルネスのほうが深い」「アメリカのマインドフルネスのほうがデータに基づき科学的で取り入れやすい」というようなA or Bの議論ではないと感じます。

そもそも、2600年前一部の人だけが学ぶことができた古典的マインドフルネスから、現代社会で私たちのような一般の人に広く使えるマインドフルネスへアップデートするという試みは、始まったばかりでまだ完成形には程遠いはずです。欧米アプローチも、日本アプローチも、まだまだ不足な部分、そしてこれからの伸びしろがあるのです。

そこで、日本vs.欧米という比較ではなく、どちらのアプローチも長所をしっかりと吸収したうえで、現代人、更に言ってしまえば、日本のビジネスピープルに何が一番役立つか、というところに立脚する、ことを私たちの軸としていこうと考えております。ご参考まで、欧米のマインドフルネスと日本のマインドフルネスについて、よく聞く長所・短所をいくつか挙げてみましょう。

日本のマインドフルネス(主に禅の伝統)―よく聞く長所

 生き方、あり方を見つめ直すうえでの叡智が豊富で、学ぶ意欲を駆り立てられる。
 お釈迦様、道元、ティクナットハン師など、善きロールモデルが心の支えとなる。
 儀式、文化的な派生や美的感覚(建築、茶道、書道など)が魅力を深め、探求し続けたくなる。
 ゴールではなく、過程を重んじるところ。
 「身心一如」メディテーションを中心に呼吸法、など心身両方への配慮がある。

日本のマインドフルネス―よく聞く短所

 只管打坐―ただ座ればよい、というのが初心者には、やり方としてわかりにくい。
 現世的効果を求めてはいけない、ような気がする。
 伝える人によって教義ややり方にばらつきが多い。
 宗教・信念によるところが多く、データによる検証が少ない。
 長年の難しい修行が必要、というイメージがある。

欧米のマインドフルネス(MBSR,SIYなど)―よく聞く長所

 効果について分かりやすく示され、統計的または科学的リサーチの裏付けがある。
 脳科学的な仮説や解説があり、信頼性が感じられる。
 メディテーションの実施法などやり方が導入・調査しやすいよう比較的シンプルに統一されている。
 特定の宗教・信念にかかわらず取り入れられる。
 短時間でも日常生活に柔軟に取り入れ易い。

欧米のマインドフルネス(MBSR,SIYなど)―よく聞く短所

 導入しやすいが、自己の価値観や生き方を見直す深みに欠けるため、早い段階で限界を感じることもある。
 「ただ今を批判なく観察する」こととマインドフルネスの効果を目指すことに矛盾がある。
 現世的効果を求めているところが不純。信頼性に欠ける。
 ソマティック(身体的)アプローチが足りないので頭でっかちになりがち。

ご覧いただくと分かる通り、両方のアプローチをよく見てみると補完し合い、相乗効果を生むポテンシャルが大きいことが明確です。
たとえば、欧米のマインドフルネスにはもっとソマティック(身体的)な教えや実践あればさらに良いでしょうし、日本の禅から来るマインドフルネスでは、導入例やその追跡調査があっても良いでしょうし、また只管打坐(しかんたざ)とは何か初心者にとって、分かりやすく実施しやすくしてくれてもよいのではと。

日本でも欧米でも、今後展開が楽しみなマインドフルネス。MiLIでは日米を両方の最新の展開をアップデートし続け、日本のビジネスピープルのニーズに合致した、リーダーシップ育成のための有効なアプローチは何か、精査し続けます。
大変そう、、、ですがこれについては好奇心いっぱいの私としては、楽しみな道程です。

【おまけ:で、マーケティング戦略や個人のコーチングでの日米差は?】
まず、個人のコーチングでは英語でやるか、日本語でやるかの違いはあるものの、びっくりするほど文化の差を感じませんし、国に合わせてさじ加減する必要も感じたことがありません。人間の根源的なニーズ、無意識の恐れや望みというのは、普遍であるからかもしれません。また、個人個人の事情や個性の差のほうが、文化の差よりも大きかったりするのです。
マーケティング戦略については、YesだったりNoだったりです。根源的なニーズや商品コンセプトは、国を超えて非常に普遍的なのですが、例えば広告やイベントに落とし込むと、表現方法には文化の差が大きく出てきます。そこがまた面白いところでした。

(ぼくらしゃふぇきみこ)

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