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茶道体験:マインドフルネスをシリコンバレーGoogle本社で分かち合う

2015.08.02

日本、中国、シンガポールでマインドフルネスやSIYをお伝えし、カリフォルニアに戻ってすぐに、Google本社で茶道のイベントを行いました。

IMG_6123  グローバル企業としてマインドフルネスの実践をけん引しているGoogle。
そのGoogleの中でも、gPause(ジーポーズ)という社内グループは自発的にマインドフルネスの実践を社内で手軽にできるよう浸透を図っています。

そのgPauseとMiLIの試みとして、「Japanese Tea Ceremony for Mindfulness~一期一会・ One Moment, One Meeting~」という茶道のイベントを7月30日に行いました。

禅僧・仏教学博士の松原正樹さんと私、木蔵がホストを務め、Google本社の大変立派なWellness Center内にあるメディテーションルームを30分で茶席に変容させるというチャレンジ。
さすが10人に1人は瞑想実践者と言われるGoogle、参加者は全員瞑想実践者、そして茶道未体験者です。忙しい平日の午後にもかかわらず12名分の席はあっという間に満席で、キャンセル待ちも多数とのこと。
参加者は、紅い毛氈を敷かれ普段と違う部屋の様子に緊張の面持ちで入ってこられます。

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【Google本社で茶道体験をお届けしたかった理由】

なぜこの企画を私が提案したかというと、2つ理由があります。

  1. SIY、gPauseといった、先駆的な流れを発信してくれたお礼として
  2. 瞑想と比べ動的でプロセスが画一化された茶道に対して、グローバルな場でどのような反応があるか、今後の学びとして
    日米のマインドフルネスについては、敢えてへだたりはないと私は考えています。
    こちらのブログもご参考まで)それを検証する場でもありました。

状況(コンテキスト)を変えてマインドフルネスを体験することで、さらに深まります。
瞑想を普段行っている方たちにとって、決まった所作を求められ、かつ異文化のものである茶道を通じて、果たしてマインドフルネスの学びを深めることになるのか?

それはMiLIでも繰り返しお伝えしている、様々なシーンでマインドフルネスの状態を取り戻す、という提案にもつながります。
”Let us be aware of what we are meeting at each moment and enjoy, shall we?”(一瞬一瞬、何に出会っているか気づいてください、そして楽しみましょう!)
参加した皆さんと自分自身に対してもそう言い聞かせ、茶会は始まりました。

 

【静寂の中で”Pardon me for going ahead”(お先にいただきます)】

13歳から茶道を学んでこられた松原さんの見事な所作に見とれながら、参加者のオープンな好奇心と集中力で場は凛とした空気に包まれていきます。
初めて味わうお菓子、初めての所作、初めて会う人々、初めての抹茶の口当たりとの出会い。
正しい・正しくない、良い・悪いといった判断はせずにただただ体験する。
そして、お茶を運ぶ私も、一つ一つの茶碗、一人一人のお客様との出会いに心を尽くす。

静かな空間には、控えめに発せられる”Pardon me for going ahead”の声が響きます。

この場、この過程に対する皆さんの深い尊敬が感じられます。
日本で経験した茶席に匹敵する、いやもしかしたらそれ以上の敬意と集中力かもしれません。
カリフォルニア中部にある禅寺Tassajara Zen Centerでも感じた、日本文化への深い尊敬と憧憬ーー日本人として大変光栄であると同時に、自分の文化でありながらきちんと理解し向き合ってきただろうかと言う恥ずかしさもふとよぎります。

一通りお菓子とお茶を召し上がっていただいた後、再び松原さんの美しい作法で道具が清められ、Q&Aです。

 

【Googlerからの質問と質問に出なかったこと】

 

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”Let’s open for the Q&A session.”(質疑応答を始めましょう)

次々と手が上ります。

Q「活けられた花と花瓶は何か理由があるか?」 A:暑いシリコンバレーに涼しい拙宅からジャスミンを切り、実家の岡山から来た備前焼の花器に投げ入れ

Q「この色紙 一期一会の字を書いたのは?」 A: 臨済宗妙心寺派龍門寺住職、前妙心寺管長 河野太通老大師がこの会のために書いてくれた

Q「茶道の起源は?禅とどう関係があるの?」 A:禅僧(栄西、道元)が中国から持ち込み、千利休が完成させた。などなど。

Q「利休が茶道を『完成させた』とはどういう意味?」 A:多くの気づきが得られるよう、美的で洗練されたプロセスを決定づけた、ともいえる。そのおかげで、茶道は今もかたち・いのちあるものとして継続されており、それがなければ何がどう行われたのか知る術はなかった。(ここで、「ほぉー」、というため息のようなリアクション。)

Q&Aの間も、皆さん素晴らしい集中力です。

柔らかな、しかし凛とした空気感が続きます。

そして、主催者として嬉しい驚きだったこと、それは「これがなぜ一期一会といえるのか?」という疑問は誰からも出なかったこと。

茶会には毎回テーマが設けられ、今回のテーマを一期一会(One Moment, One Meeting)としたことは事前にお伝えしていたので、「テーマは伝わったのでしょうか?」とこちらから逆に参加者に訊いたところ、「素晴らしかった!とっても伝わりました」とのこと。

「素晴らしい時間でした」

「ホストのあり方(プレゼンス)から言葉にならない何かが伝わりました」

などのフィードバックをいただき、SIY誕生の地で、逆に日本のマインドフルネスをお届けできた手ごたえを感じたのでした。

【隠された想い】

Masaki and Kimiko

一緒にホストをしてくださった松原正樹さんは、ご自身が禅僧であり仏教学博士でもあると同時に、私が尊敬してやまない松原泰道老師のお孫さんでもあります。
宗派や宗教を超えて、必要な場へ仏教のエッセンスを持って苦しみを減らす――泰道老師がおっしゃっていたのは、まさにジョアン・ハリファックス老師やジョン・カバット・ジン博士の志を共にするもの。
そこで松原さんは泰道老師直筆の文字の入った絡子(らくす:上の写真で松原さんが手に持っておられるもの)を身に着けて臨んだのです。

棗(なつめ:抹茶の粉を入れるもの)は螺鈿(らでん)の上り亀、そして私はGoogleカラーのブルーで参加者の健勝を願う心を表しました。
こういったことは、参加者にはおそらく伝わらないことかもしれません。
しかし、「今・ここに共にある相手に対してベストを尽くす」それがマインドフルリーダーであるとMiLIでは考えます。

文化・言語を超えても、ベストを尽くすという姿勢はあり方を通して伝わるのかもしれませんーーたとえその詳細はわからなくても。
そして、日本には茶道を始め、「陰徳」(人に知られずとも行う徳)、もてなす心、助け合う心など自然にマインドフルリーダーにつながることがたくさんあります。
日本以外の国で登壇させていただく機会も増えてきた私ですが、この姿勢をこれからも大切にしていきたいと強く思ったのでした。

(ぼくらしゃふぇきみこ)

PS:この茶会を開催するにあたり、多大なご協力をいただいたgPauseのNina Kimさんにも心より感謝申し上げます。

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SIYトレーナー、弊社理事の木蔵シャフェ君子による

3)【トライ!マインドフルネス瞑想の体験】

 

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