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ハウツー(マインドフルネス)

〝がんばるマインドフルネス〟を手放す

2015.08.05

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私たちMiLIの本『世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方』が書店に並び、多くの皆さんから反響をいただいています。

あらためてお礼申し上げます。

さて、ここではタイトルの「集中力」について取り上げたいと思います。

 

通常、この言葉から連想するのは何か特定の対象に〝一点集中する〟姿ではないでしょうか。

しかしマインドフルネスを通して培うべき集中には、もう一つ大事な意味があります。

それは立ち現れてくるさまざまな感情や思いを、穏やかにみている〝開かれた集中〟です。

 

自分の心が激しく波打っているのであれば、

その波打っている状態をあるがままに映し出している状態、それをそうだと認知している状態。

そこには何の無理もなく、起きることを許している姿があります。

 

ですから伝統に沿った表現でいえば、

これは「観行」(みること)を通してサティ(気づく ※サンスクリット語)・・・の状態になること。

一点集中は伝統的な修行においては、

開かれた集中のクオリティを高めていくためのステップと位置づける考え方が多いようです。

 

修行論には深入りせず、話を現実にもどしましょう。

自分の仕事に、あるいは目の前の状況に100%心を注ぐには、

押し寄せてくるものに蓋をして一心不乱に取り組む必要があるのでしょうか。

もちろんそういうときもあるけれど、

そこに固執することは非現実的であり、かつ危険も潜んでいます。

心をかき乱す要因に溢れているのが社会だし、

その社会を構成しているのが会社だったりするわけですから。

 

気になることがたくさんあるのに、そんな自分を見て見ぬふりをする。

それは一つの抑圧であり、ときに大きな心理的ダメージさえもたらします。

いろいろ気になることがあれば、そうやってワサワサしている自分の状態を受け入れる。

ただワサワサしていることに気づく。

次になにか別のエネルギーのようなものを腹のあたりに感じたら、それにも気づく。

なんとなく「切り抜けられそうだ」という感触が響いてきたら、それも受け取る。

 

すべてが一時的な経験なのだと自覚できれば、

よけいな執着を手放して「大事な特定の事柄」への集中にも向かっていけます。

だからこそ開かれた集中が必要となります。

 

マインドフルネスを「がんばって実現すること」だと考えてしまうと、

ここで述べたことは理解しにくいかもしれません。

とても世界的に有名な心理学者でさえ、〝がんばるマインドフルネス〟を前提に、

マインドフルネス自体を批判しているケースがあります。

 

もとよりマインドフルであることとマインドレスであることは、二元論的にとらえるものではありません。

瞑想が〝うまくいかない〟ときの典型は、マインドフルネスに固執しているとき。

開かれた集中のトレーニングは、〝うまくいかない〟というこだわりにも気づくトレーニングです。

 

で、それがどう仕事に役立つか。

ビジネスでは思うように行かないことが日常茶飯事です。

想定外の状況を受け入れるしなやかな強靭さは、特にリーダーにとって不可欠のコンピテンシーでしょう。

許すこと、手放すこと、起きることに任せること。

開かれた集中のトレーニングは、正解のない時代を健康的に生きるために欠かせないものなのです。

(てんせい)

 

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8月29日(土)14:00~17:30 お申し込み受付中

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