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リーダーシップ

メタ認知力の弱い企業の不祥事

2015.09.29

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脳科学者の茂木健一郎さんが、朝日新聞の

『どう考える、東芝問題』という連載記事にコメントを寄せていました(9月29日朝刊)。

そこで語っていたのが、

「日本的組織では、脳科学で『メタ認知』という自身を客観的に見る機能が立ち上がりにくいのかな」という指摘でした。

 

社会における普遍的な価値よりも、

自分が所属する組織の調和を優先する。

それが当たり前の風土のなかで長年働き、

社会的価値といった文字通りメタなとらえ方をする筋力が衰えていくのでしょうか。

そういえば、

職場について口にする新人の言葉に管理職がドキッとする、

なんていう話を何度も聞いたことがあります。

 

マインドフルネスを通して鍛える注意力には、

いま起きていることに対する注意力と、

自分の注意の状態に気づくメタ注意力の二つがあります。

これらの注意力が基盤となって自己認知が高まるわけですが、

それは閉じた個体としての自分を知るにとどまりません。

もとより脳科学、心理学で扱う自己認知という概念には、

心象や事象を俯瞰するメタな要素が含まれています。

生じてくるさまざまな出来事や自分の状態を、

広角レンズのように漏れなくカバーしていくことです。

 

なにかヘンだぞ、どこか違和感を覚えるなあ・・・といった、

人にうまく伝えられなくても、身体で感じるものがあったりします。

おそらくそれは、

人がほんらいもっている倫理や善性に通じる

センサーではないかと、私は思っています。

そのセンサーは身体知とも呼べるもので、

マインドフルネスの実践によって

鍛えることのできる大切なリソースなのです。

 

ビジネスに対する倫理的な要求が、

これから高まることはあっても低くなることはないでしょう。

茂木さんは、こんなことも語っています。

「企業に限らず日本の組織は、

トップの指示を忠実に実行するやり方が浸透し、

逆に問題が起こりやすくなった気もする」

 

換言すれば、指示がないと動けないということ。

だから正解のないビジネス環境で組織のレポートラインも混乱するなか、

世界で類を見ない意思決定の遅延が組織の足を引っ張ってしまいます。

 

いま本当に必要なことは何か。何をするべきで、何をするべきではないのか。

世界をとらえるメタ認知が、これからのビジネスを大きく左右するのかもしれません。

フォルクスワーゲン社が起こした驚愕の不正をみると、

組織の成果というメタなようでメタじゃない視点にはまり込んでいるのは、

日本企業だけではないと思いますが。

(てんせい)

 

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