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ハウツー(マインドフルネス)

マインドフルネスを疑おう――NOT ALWAYS SO(いつもそうとは限らない)

2014.03.02

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マインドフルネスを疑おう―何がマインドフルネスで何がそうでないか?

 

アメリカでは、Wisdom2.0やマスメディアに多くマインドフルネスが取り上げられるようになり、日本や各国でもその潮流が始まりつつあります。そんな今だからこそ、それらをうのみにするのではなく、自ら実践・経験はもちろん、学びを深めたり、様々なリサーチを読み込んだり、しっかりと血肉化した自分なりの見解を持つことが重要ではないでしょうか?

 

マインドフルネスはシンプルですが、簡単ではありません。

マインドフルネスは、様々な心身の能力を高める基盤とはなることは検証されていますが、全ての問題に答えを呈するものではありません。

 

じゃあ何なのか?

まずはご自分で学び、体験し、実践を続けて、ご自分なりの答えを得ていただきたい。

 

もちろんMiLIでは、マインドフルなリーダーを日本に一人でも多く増やすことで、会社も社会も活性化されていく、意思決定のクオリティや働く生きがいが高まる、と信じて疑いません。

しかし、それもMiLIメンバーひとりひとりの長年の経験と学びの結果であり、ご興味のある皆様にも、それぞれの実体験と学習を経ていただきたいのです。

そのため、マンスリーMiLIでは、マインドフルネスを多面的に、毎月異なる視点で学び、実践を行っているのです。

 

http://www.mindful.org/mindfulness-practice/what-mindfulness-is%E2%80%94and-isnt www.mindful.orgにある、ダニエル・ゴールマン博士(EQとマインドフルネスの権威)はマインドフルネスがなんであるか、また「でないもの」は何か、解説しています。少しでも参考になればと願い、以下日本語に訳しました。

 

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TIME誌の表紙でメディテーションが取り上げられ、Wisdom2.0会議では瞑想するエグゼキュティブたちが登壇し、アリアナ・ハフィントンから50センツ(ラップの人気歌手)まで有名人も実践をしている現状から、多少の反動というのは避けがたい。

 

しかし、私の友人のトニー・シュワルツがニューヨークタイムスのブログ、「More Mindfulness, Less Meditation」でちょっとした誤解をしているのを見て、私は驚いた。トニーのビジネスの世界の理解はファーストクラスであるが、このブログでは2つの点において事実を誤っていると思う。

 

彼がメディテーションの恩恵について合意していることは確かである:ストレスホルモンであるコルチゾンを下げ、免疫反応を強化し、気分を良くし、ストレスからより早く回復させ、そして集中を高める。

 

しかし、私が把握しているデータによると、彼が誤っているのは、メディテーションの実践でより雑念が減ると期待することである。事実思考は起きている間50%はあちこちに気が散っている状態であると、ハーバード大学の研究でわかっている。(そして参考まで、通勤時、仕事中、そしてコンピューターなどデジタルスクリーンを見ているときに一番気が散るのである。)

 

科学的データによると、メディテーションで雑念が減るのではなく、雑念を上手く対処できるようになる。実際、メディテーションでは思考はあちこちに散るということを逆に利用して、メンタルトレーニングの機会を創っていくわけである。

 

エモリー大学のWendy HasenkampとLaurence Barsalouはをメディテーション中の脳をスキャンして4つの基本的な動きを見つけた:1つのことに集中する(例えば呼吸)、あちこちに散漫する、散漫したことに気が付く、そしてまた元の一つのことに注意を戻す。そして、これを何度も何度も繰り返しているのである。

 

このシンプルな思考の動きこそが、集中力のための脳の回路を強化する。これを練習すればするほど、回路は強化される。

 

これが、私たちの脳トレーニングの基本運動で、ダンベルなどウェイトを使った筋力トレーニングととても似ている。問題は気が散らないようにするのではなく、気が散ったことにマインドフルに気づき、そして意識を自分の持っていきたいところへシフトさせることである。

 

ここで「マインドフルネス」とは何か、明確にしよう。マインドフルネスとは、気が散ったということに気づいたとき行うこの動きのことだ。マインドフルネスであれば、心に起こることをなんでも観察(モニター)できる。「メディテーション」とはアテンション(意識)を訓練するあらゆる方法を意味し、マインドフルネスはその一部である。

 

メディテーションの方法によっては、心に浮かぶことなんでも―思考、感覚、幻想、等々―を批判したり反応したりすることなく、ただ気づいて観察する。この自己認識自体が、心を静かにする傾向がある。しかし、反対に多くのメディテーションは集中を用いる―呼吸や数を数えたり、シンプルな音など心の中で繰り返すなどの、1点に意識を戻し続ける。集中を用いる方法では、マインドフルネスで自分の意識が離れたことに気づき、またその1点に意識を戻していく。

 

もう1か所トニーが誤っているポイントは、メディテーションは内的な軋轢を解決したり、問題のある関係性を治したりするという期待だ。それは心理療法がすることであって、マインドフルネスはそのためのものでは決してない。マインドフルネスと心理療法はカナヅチとのこぎりのようなもの――異なった仕事をするための、異なった道具である。

 

ただ、この2つを組み合わせると特にパワフルになる。認知療法におけるマインドフルネスの人気の高まりに見られるように、様々な研究で、鬱を始め、全ての問題へのパワフルな治療法の一つであることが分かってきている。もしかしたら、うまくいっていない人間関係も治してくれるかもしれない。最初の大きな発見は、薬や電気療法(Electroconvulsive therapy)でも改善の見られなかった、長期の鬱の患者に対し、マインドフルネスと認知療法を併用することでうつの発症を50%減らした、というオックスフォード大学のJohn Teasdaleによるものである。

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SIYのトレーニングでも良く使われ、また釈迦自らも伝えていたという言葉。

 

それは、「Not Always So=常にそうとは限らない」。

 

良い「疑いの心」を持つことも必要です。

 

黄金律を見つけたと思っても、それがあてはまらない場合もある。

わかったと思っても、それが違う場合もある。

特に変化の速い、予測できない今の世に於いては、ますますそうでしょう。

 

だからこそ、ひとつひとつ、今あることをしっかりと見つめる、マインドフルであり続けるのです。

(ぼくらしゃふぇきみこ)

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