社会と会社を変えるマインドフルリーダーシップ®社会と会社を変えるマインドフルリーダーシップ®

一般社団法人 マインドフルリーダーシップインスティテュート一般社団法人 マインドフルリーダーシップインスティテュート

f

導入事例

インタビュー:マインドフルネストレーニングの成果(2)

2014.03.10

3月3日に当ブログでご紹介した、看護士の島村優子さんへのインタビューの続きです。

 前回はマインドフルネスという概念に出会った経緯や瞑想を始めたきっかけ、

最初に起きた変化について書きました。

今回は仕事場における変化について・・・。

 

 

門外漢の私でも容易に想像できる、看護士という仕事の多忙かつ緊迫した日常。

その忙しさに表向きは何の変化もないものの、

島村さんの内面には大きな変化が現れてきたそうです。

「どんなに忙しくなっても、自分の心の状態が変わらなくなりました。

患者さんに対するイライラもなくなりましたね」

 

さりげなく語ってくれる島村さんですが、これ本当にすごい変化だと思います。

瞑想時間1000時間とかの指導者並みの実践を積んだ結果ならともかく、

始めて半年、それも「短い日は呼吸3回(!)」の日もあるマインドフルネス経験なのだから。

 

「この仕事で困ることの一つは、

ナースコールを頻繁に鳴らす患者さんへの対処なんですよ。

以前は『またかぁ~』という感じで部屋に行き、

用を済ませて離れる・・・の繰り返しでした」

 

Q:うん、うん、それがどんなふうに変わったのですか?

「今この時間を共に過ごす、という感覚になりました。

この患者さんが、今ここで何を言いたいのか、

本当は何を求めているのかが感じ取れるようになったのです」

 

Q:まさに、「今ここにいる」マインドフルネスな状態で患者さんと?

「はい、それで患者さんから『島村さんと話したい』と、指名!?されるように・・・」

 

Q:えっ!それって、困るのでは・・・。

「いいえ、長くても数分、短ければ数十秒なので、仕事には何の支障もありません。

ナースコールのボタンを大した用でもないのに押す患者さんに対して、

戸惑っている私自身の気持ちにも気づきながら患者さんと向き合います。

そして、『本当はどんな用事があって呼んだの?』と聞くと、

素直に答えてくれて、よけいなナースコールがなくなりました」

「マインドフルネスに出会うまでは、こういう患者さんにうまく対処できるようになるまで、

とても時間がかかったんですよ。

まずこちらの正論を言って畳み掛けたり、でもしばらくして、

そういえばあの人の家族、最近来ていないし・・・と気づいて、

相手のことを思いやったり」

「とにかく、この人は苦手、とか、この人は嫌だなあ、という気持ちがなくなりました」

 

島村さんの体験談には、マインドフルネスのトレーニングで目指していることが、

すべて網羅されています。

今この瞬間に注意を向ける。

そして起きていることを認知する。

十分な認知によって、瞬間的な反応に“溜め”をつくる。

そこから最適の選択肢をみつける。

選択した行動(制御された行動)をとる。

それを続けて習慣化する。

その根底に溢れている、彼女自身の心の平安と、他者へのCompassion(思いやり)。

 

「相手と向き合って、自分が何を感じているのかに敏感になると、緊張を手放せます。

『この人の威圧的な態度に自分が緊張している』と気づくと、手放せるのです。

これは瞑想で手に入れたものだと思います」

 

島村さんの言う瞑想は、私たちMiLIがマインドフルネストレーニングと呼んでいるものです。

 

「呼吸を意識して、意識がそれたら、それに気づいて考えていることを手放して、

また呼吸に意識を向けます」

 

その(未経験者にはおそらく極めて単調に思える)行為が、

なぜいちばん自分を困らせる人たちへの思いやりに溢れた仕事につながるのか・・・

これはぜひとも、みなさんにもトレーニングを実践して体験してほしいところです。

 

呼吸は自分のエゴから離れた命の営みです。

ベストセラー作家で精神世界の指導者として知られるエックハルト・トールは、

著書『ニューアース-意識が変わる 世界が変わる-』において、

「呼吸に意識を向けることで“スペース”が生まれる」と表現しています。

彼はこのスペースを、

エゴとしての「自分」ではない真の自分-生きとし生けるものとつながった自分-

そのものだとしています。

自分が生きとし生けるものの一部であり、全体なのだとわかれば、

“他者”などという言葉も意味をなさなくなるのでしょう。

 

でも、こういうことって、頭で理解しようとすることでパラドックスに陥ります。

このなんだかすごいことを理解しようとするのは、

生きとし生けるものではなく、思考するエゴとしての「自分」ですから。

 

だから島村さんの実践が輝いているのです。

実践する人だけがマインドフルネスを会得していくのだということが、

ひしひしと伝わってくるのです。

 

次回は、同僚との関係、職場全体への波及、そしてこれからのことについて語ってもらいます。

 

(てんせい)

======================================================

3月27日 マンスリーMiLI マインドフルリーダーシップセミナー

詳細、お申し込みはこちら

 

マインドフルネストレーニングの成果を検証する

MiLIチャレンジ参加者募集中

詳細、お申し込みはこちら