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リーダーシップ

無知の知を携えたリーダーシップ

2014.03.24

2013248904784

 

マインドフルネスを組み込んだリーダーシッププログラムで世界をリードするSYILIの会長、

チャディ・メン・タン氏が、

「ビジネス書で一冊選ぶとしたらコレ」と言っている

『GOOD TO GREAT』

ジェームズ・C・コリンズ著 邦題:「ビジョナリーカンパニー②飛躍の法則」 日経BP社) の中に、

次のような一節があります。

(以下、同書日本版より抜粋して引用)

 

リーダーシップの要点はビジョンである。これは事実だ。

だが、それと変わらぬほど重要な点に、真実に耳を傾ける社風、

厳しい事実を直視する社風を作ることがある。

「自分の意見を言える」機会と、「上司が意見を聞く」機会との間には

天地の開きがある。

偉大な企業への飛躍を導いた指導者は、

この違いを理解しており、上司が意見を聞く機会、

そして究極的には真実に耳を傾ける機会が十分にある企業文化を作り上げている。

(抜粋ここまで)

 

この本、私自身も何度読んでもハッとさせられます。

コミュニケーションが大切だと〝思っていない〟リーダーは少なく、

ゆえに、さまざまなコミュニケーションの機会を設けているのが普通です。

経営幹部や管理職層のみなさんと話していると、

ちゃんと部下からヒアリングしている様子が伝わってきます(していない人もいますが、それは論外)。

 

でも、私のように第3者の立場で組織と関わることが生業の者からすると、

上司、ましてやトップマネジメント層に対して、部下が「率直にすべてを語る」ことは、

かぎりなく難しいことを痛感させられるのです。

それなのに、部下が率直に語ってくれている〝ように〟感じらると、

たいていのリーダーは「コミュニケーションがとれた」と思ってしまいます。

 

しかしこれは、ヒアリングしてはいるけれど、リスニングにはなっていない・・・

日本語で言えば、聞いているだけで聴けてはいない、ということ。(ちょっと厳しいかな)

 

聴くためには、誘導や操作ではない質問が重要で、

前述した引用元の著書には、そうした対話によって真に偉大な企業を作り上げた

〝数少ないリーダー〟の実例も紹介されています。

 

では、どこから、真実に耳を傾ける機会が生まれてくるのか。

良い質問はスキルとして出てくるものか、それとも。

 

それはスキルというより、

〝not knowing〟=無知の知(知らない、ということを知っている)・・・

この在り方からではないかと、私は考えています。

 

ジェームズ・C・コリンズから見れば私の経験など塵みたいなものですが、

それでも過去に接してきた素晴らしいリーダーには、

みな共通して無知の知があったと思うのです。

 

 

初心忘るべからず、は、世阿弥が遺した言葉です。

実はこの言葉、単に「初心(あるいは初志)を忘れてはならない」という意味とは、

少し違ったニュアンスがあったようです。

若い時に苦労して芸を身につけた経験のもとにあった初心、

歳を重ねながら、さらに芸を身につけようと努力した、その時々の初心、

さらに、老齢期に達して歳相応の芸風を探る初心。

 

常に未知なる世界があって、

一つひとつ身につけてきたことを大切にしながら、

それを土台にしつつも奢らず、謙虚に、

人生のステージに応じた新しい挑戦に向かっていく在り方。

それを世阿弥は説いたのです。

 

熟達者にはならないこと。

SIYLIの提供するsearch inside yourself の指導者たちにも、

そんな原則が示されています。

これもまた、無知の知。もちろん私たちMiLIも、それを大切にしていきたいと思っています。

 

 

常に知らないことがある、探求したいことがある。

今この瞬間に、自分の生きているこの場所、足元に、

命が踊るほど、好奇心をかき立てて止まない世界がある。

もしもリーダーがそういう状態であれば、

共に働く仲間たちの声、声なき声を聴くことは、自然の成り行きではないでしょうか。

そこからきっと、次の世界のリーダーシップが立ち上がってくることでしょう。

 

以下、ふたたびメンさんの(私も)favorite business book からの引用。

 

偉大さへと導くとは、まず答えを考え、理想を実現するビジョンに向けて

人びとの意欲を引き出すことを意味しているわけではない。

答えを出せるほどには現実を理解できていない事実を謙虚に認めて、

最善の知識が得られるような質問をしていくことを意味する。

(引用ここまで)

 

これはリーダーとしての部下への問いであるだけではなく、

いや、より本質的には、

自分に対する永遠の問いだと思います。

 

そんな問いを携えたリーダーシップって、一体どんなリーダーシップ?

ぜひみなさんと一緒に、今週のマンスリーMiLIで探求したいと思います。

(てんせい)

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