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リサーチ・脳科学

自己認識ーー脳の中にいる2つの自分

2014.05.24

Sunao 1

自己認識=自分をいかに捉えているか、これによって私たちの行動や決断は大きく影響される。

例えば、

自分は〇〇が得意(苦手)。

自分は内向的(外交的)。

自分の子供時代はこうだったから、今〇〇である。

これらがビリーフ(信念)となって、無意識にそれに基づいた選択をしている。

無意識のビリーフに限定され、本来の可能性を損なっていないか?

私達は自分をどれほどわかっているのか?

「おまえは何者か?」

これは、禅の公案(悟りを開くための課題として与えられるなぞかけ)にもなっている。

この「自分」という概念を、脳科学的に調べてみると、その不確かさはここでも同じである。

脳の中で「自己認識」としてマッピングできる特定のパーツはない。

自分、ということを把握するにあたっては、多くの脳の部分が関わる「プロセス」として見ることが主流となっている。

しかし、その中でも、大きく2つの「自己認識」のプロセスがあることがわかってきた。

SIYLI創設者の一人、脳科学者・心理学者であるフィリップ・ゴールディン博士の講義「Cognitive Neuroscience of Mindfulness Meditation」によると、「言語・概念的自己」と「経験・体現的自己」の2つが存在するのである。

【言語・概念的自己】

「私は〇〇である。」「私は〇〇ではない。」

「私はXXな経験をして、〇〇となった。」

という風に、言語やストーリーで限定された自己が、「言語・概念的自己」である。

あくまでごく普通の自己認識に思われるかもしれないが、これには大きな落とし穴がある。

自分を概念・言語で定義すると、瞬間にして大きな一般化・固定化が生じる。

また、記憶に基づいたストーリーは歪曲が多く、それに基づく自己イメージは更に信憑性が減る。

玄侑宗久師が、「ねつ造された記憶の集大成に過ぎない『私』という概念」と言っているのも無理はないのである。

ゴールディン博士によると、うつ傾向の人は自己イメージをこの「言語的自己」と同定しすぎる傾向があるそうだ。

【経験・体現的自己】

言語では表現できない、今・ここに居るという経験を味わっている存在=自己。

ムード、感情、思考だけでなく、体感覚、周りとの繋がり(概念ではなく感覚的に)も含めた自己である。

ゴールディン博士は、こちらの自己とより同定できている時は、より流動的、オープンでクリエイティブな状態であるとしている。

「無限の可能性を秘めた存在」とは、この経験・体現的自己と自分を同定できた時に敢えて言語化した状態かもしれない。
(そして、言語化した瞬間に、自己は「そうではないなにか」に流動的に変容していくのだが。)

思考・概念の呪縛から解放し、身体も含めた全体性に近づいているのがこの「経験・体現的自己」とえいるだろう。

現代人は、「言語・概念的自己」に囚われるあまり、本当はより流動的でオープンなシステムであるはずの「自己」の成長を逆に阻害している傾向にあるのだ。

【脳科学的に2つの自己を見ると】

まず、言語・概念的自己は、まさに概念・言語をつかさどる脳の部位、主に3か所にプロセスが偏っているとしている。

  • 前頭皮質内側部
  • 頭頂寄りの前頭皮質内側部
  • 帯状体後方部(言語たずさわる)

それに比べて、経験・体現的自己はより広範囲の脳の部分がこのプロセスに関わる。

  • 集中・注意のコントロールである前頭前野外側部
  • 心と身体を結びつけるとされている前島(Insula)
  • 直感や本能とかかわる大脳基底核

これら新旧の脳の部位を全て巻き込んで、「自分」を味わっているプロセスなのである。

逆に、不安・脅威にかかわる大脳辺縁系は穏やかになっている。

ここまでお伝えして、マインドフルネスの脳科学を学ばれている方はピンときたかもしれない。

【マインドフルネストレーニングで経験・体現的自己を取り戻す】

「今・ここ」に意識をしっかりと置き、認知のチャンネルをオープンにあるがままを受け入れる。

言葉・思考の世界は誤認・一般化・固定化のゆがみをもたらすと知る。

この、マインドフルネスの実践、イコール経験・体現的自己を取り戻す最善の方法なのである。

脳の中にいる2つのあなたに、マインドフルネスの実践を通じてぜひ気づいていただきたい。

そして、そこからご自分の可能性をもっともっと拡げていっていただきたい。

 

(ぼくらしゃふぇきみこ)

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