SIY
マインドフルネスの世界的権威から、日本人へのメッセージ
2014.12.26
いよいよ2014年もあと数日となりました。
今年は、マインドフルネスという言葉が日本でも浸透し始めたスタートの年だったのではないでしょうか。
わたしたちMiLIが、マインドフルネスを日本に紹介するお役目を少しでも担うことができていたとしたら、メンバー一同うれしく思います。
さて、マインドフルネスの世界的権威として知られ、マインドフルネスを科学の世界と融合させ、いまのマインドフルネスの潮流をつくった張本人とも言えるジョン・カバット・ジン博士が先月来日されていました。
わたしは、幸運にも、博士の1日セミナーに参加することができ、直接お話を伺うことができました。
たくさんの示唆に富んだ言葉をいただいたので、紹介したいことはたくさんあるのですが、ここでは書ききれず(苦笑)。
ただ、そのなかでも、カバット・ジン博士の表情が変わり、より魂を込めてお伝えいただいた、いまもわたしの心に響いている言葉を紹介します。
【ジョン・カバット・ジン博士の言葉】
「アメリカでマインドフルネスが注目されてきたといっても、せいぜいこの50年の歴史です。
しかし、あなたたち日本人は、少なくとも1,000年間、マインドフルネスを文化として育み、生活をされてきました。
それをマインドフルネスを呼んできたかどうかは問題ではありません。
マインドフルネスの中核は、日本の文化と親和性が高いと考えます。」
「わたしたちは、21世紀から22世紀に向けて、意識そのものをさらに発展させていかなければなりません。
坐ることは、自分を癒すことだけでなく、世界を癒すことなのです。この叡智を21世紀の現代の世界にさらに展開していく必要があると考えます。
そうしないと、22世紀まで伝えていくことはできません。
しかし、22世紀のわたしたちの後世にまで伝わるかどうか、それは簡単なことではなく、危ういことかもしれません。
22世紀のわたしたちの後世にまで伝わるかどうか、それはわたしたちにかかっているのです。
わたしは、ジョークを言っているのではなく、シリアスにそう考えています。」
もともと、日本人の生活の目に見えないレベルまで浸透している禅の思想、哲学が、アメリカに伝わり、マインドフルネスという言葉とつながり、世界的にいまふたたび大きな注目をあびています。
マインドフルネスという言葉が日本でも徐々に注目をされてきていますが、この流れはアメリカからの逆輸入とも言えるでしょう。
しかし、これはわたしたちMiLIが発足当初から目指していることでもありますが、逆輸入であるマインドフルネスという今の潮流を、さらに日本でこそ進化・発展させ、世界に発信していくことができる、いえ、しなくてはならないのではないかと考えています。
アメリカの政治、ビジネスのリーダーたちに影響力があるといわれているハフィントンポストの創業者、アリアナ・ハフィントンは、「日本の文化には現代の西洋人を救うものがあると思うのです。日本庭園を歩くと、私はマインドフルネスを感じます。こうしたものはストレスだらけの生活で疲弊しきっている世界に大きな効用をもたらすはずです。」と言っています。
彼女の言葉のように、日本人のふとした礼儀作法に、わたしたちの普段の食事の所作に、武道や茶道といった道の世界に、日本の庭園や建築のそこここに、また、日本の伝統のものづくり、おもてなしに、マインドフルネスは深く浸透しているのです。そして、日本のみならず、世界にとっても大きな効果を期待されているのです。
日本人が忘れかけ、いまとても必要としているモノが、実は宝物のように、わたしたちのあしもとにある。
少しの意図(Intention)と注意力(Attention)を向けるだけで、わたしたちのマインドフルネスの文化に気づく(Aware)ことができるはず。
「22世紀のわたしたちの後世にまで伝わるかどうか、それはわたしたちにかかっているのです。」
カバット・ジン博士からのメッセージは、わたしたち日本人の使命であるかもしれません。
2015年のMiLIは、その使命を実現すべく、力強く前に進んでいきます。
マインドフルリーダーシップインスティテュート
荻野淳也
【MiLIからのお知らせ】
その1)上記の意図、流れを汲んだ企画を年明けの1月17日(土)に実施します。
逆輸入としてのマインドフルネス、マインドフルリーダーシップと日本の伝統としての禅、マインドフルネスを融合させたプログラムを「マインドフルネスに浸る1日(MiLIイマーションプログラムとは?)」として企画しました。
日本人としてマインドフルネスを世界に発信できる第一人者・藤田一照老師とMiLI吉田典生、荻野のコラボレーションです。
ご検討いただけますと幸いです。
2015年1月17日(土)MiLIイマーション Day of Mindfulness
~藤田一照老師をお迎えして
(MiLIイマーションプログラムとは?)
その2)Google本社で開発され、Googleで一番人気のリーダーシッププログラム= Search Inside Yourself コアプログラム(3月14、15日開催)の早割お申込みは、12月31日までです。
ご検討の方は、お早めにお申し込みをお願いします。
お申込みはこちらから。
https://mindful-leadership.jp/siy/
定員となり次第、受付を終了とさせていただきます。
以上
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