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- 2015.06.17
効能効果(マインドフルネス)
リー・レサーさんのセンサリー・アウェアネス体験記(身体知を鍛えるマインドフルネスワーク)に参加して
2015.06.17
右手に緑の山々、左手にサンフランシスコ湾を見渡す、見晴らしの良い静かなリー・レサーさんのご自宅。
既にそこには心地よい、心休まる空間が広がっていました。
これから始まるセンサリー・アウェアネスのワークショップは、知る人ぞ知る身体から入っていくマインドフルネスのワークです。
70年代アメリカのHuman Potential Movementに大きく影響を及ぼし、現代のマインドフルネスにも脈々とその叡智は続いています。
もともとMiLIで大変お世話になっている、藤田一照老師が絶賛されており、ぜひ体験したいと思っていたところ、なんとSIYLIのCEOマーク・レサーさんの奥様が全米でも第一人者であることを知り、今回の参加となったのです。
そして、実際に受けてみて、日本でMiLIとしての導入を見越して、ビジネスの枠組みでどのような利益があるか、実感したかったのです。
【センサリー・アウェアネスでPTSDを癒す】
リー・レサーさんのセンサリー・アウェアネスは雑誌Mindfulでもトップ記事となり、帰還兵へのPTSD対応として彼女のプロジェクト「Honoring the Path of Warriors」(HPW: 兵士の道を讃える)が注目されています。
雑誌Mindful2015年2月号表紙 リーさんのHPWがトップ記事
日本の自衛隊でも、イラクとアフガニスタンへ物資を運ぶために出征した方から100名近くもの自殺者が出たそうです。アメリカでは、更に深刻な問題であり、リーさんは「戦場から帰ってきたのが私の子供だったら、と考えたらこうするしかなかった」と言って、自ら資金集めをして、このプロジェクトを運営しているのです。
マインドフルネスがレジリエンスに効果があるーーというのは広く言われており、帰還兵へのこのプログラムはまさに、それが試される場。良好な結果が多く報告され、これから検証がさらに進んでいる分野です。
【身体知・五感に戻るワークの数々】
今回ほぼ口コミだけで開催されたワークショップの参加者22名のバックグラウンドは様々です。
リーさんがコーチングをしている、貧困や人種問題を抱えたエリアの学校の先生とカウンセラー、アフガニスタンの帰還兵(3名)、ハイテク企業の管理職、アーチスト、マインドフルネスの講師、などなど。
寝っ転がって、体の様々な部分を意識して呼吸をしてみる。
そしてじっくり呼吸を観察する。
意識を観察するーー習慣的に起こる心や体のリアクションに気づく。
また、マインドフルメディテーションの際に、呼吸をコントロールしてしまって、「自然な呼吸」を意識すればするほど、難しくなることはないでしょうか?
それも、センサリー・アウェアネスのワークをすると、「身体に任せて、呼吸のコントロールを手放す。けれども、認知はクリアになる」という体験ができました。
ひとつひとつのワークは、とてもゆったりとしていて、神経の苛立ちや疲れがそこにあったことを初めて意識でき、それが緩んでいくのを感じます。
その分、心的リソースが有効に使えるようになるせいか、五感がより微細なことに気づけるようになっている。
休憩時間に眺める、外の景色の色は鮮やかさを増し、風や温度の心地よさが頬に感じられます。
またワークに戻り、途中寝てしまった人がいるようです。
しかし、それは不眠に苦しむ帰還兵の方でした!!
その方は「戻ってから、心身がリラックスする方法を忘れてしまったようなんです。特に軍の人間でない人と一緒にいると、オープンになれないことが多いのに、センサリー・アウェアネスで知らない間にリラックスでき、不思議です。」
とおっしゃっていました。 (ご本人の了承を得てシェアさせていただいています)
【何が身体知を促すのか?】
マインドフルネスによって、意識が安定し、思考のみならず心身両方で冷静さを取り戻すと、その分身体がピックアップしている微細な情報にも気づくようになるーーこれがセンサリー・アウェアネスの理論的な解説のひとつでしょう。
しかし、リーさんのワークショップで強く感じたのは、ワークそのものの有効性に加え、彼女から発せられるプレゼンスの影響の大きさです。
大地に根付いた、安心感をもたらすプレゼンスが、思考だけでなく身体の自然なリラックスからも感じられます。
センサリー・アウェアネスによって余計にそれを感じることができたのですが、私たちが気づこうと気づくまいと、共にある人間の影響はやはり大きいのです。
リーさんの素晴らしいあり方は、このビデオからも伝わってきます。
【ビジネスの世界では?】
日本のビジネスの世界でも、時には戦場と化すこともあります。
ストレスにさらされながらも、感性を研ぎ澄ませてクオリティが高きスピーディな意思決定をしていくには、普段通りの思考優位を超えた、深いマインドフルの状態が求められます。
ビジネスコンサルタント・コーチの方々は、あたかもPTSDを受けたかのようなクライアントをサポートすることも多いでしょう。
LINEの元CEO 森川亮さんは、著書「シンプルに考える」でビジネスの判断をサッカーにたとえて、次のように言っています。
ゴール前の判断は、”動物的な勘”が頼りです。一瞬の間隙を縫って、シュートを放つ。フォワードには、その瞬間のために神経を研ぎ澄ませてもらわなければなりません。余計な雑音で、その邪魔をしてはいけないのです。
一瞬のひらめき、チャンスをつかんでシュートを放つ。そのための神経を研ぎ澄ます方法は、まさにマインドフルネス。
その中でもさらに、思考ではなく身体知がこの”動物的な勘”をもたらします。
またコンサルティング・コーチングの際、またはリーダーとして部下と話すときなど、対人コミュニケーションにおいて、自分の感性とあり方を研鑽することは必須です。
自分のプレゼンスから、相手の身体知も高め、相手の気づきを促すことができるーーそれがMiLIとしてセンサリー・アウェアネスをご紹介する意義ではないかと、確認したのでした。
11月3日、リー・レサーさんのセンサリー・アウェアネスを日本のビジネスピープルにお届けする、大切な意義を見出し、また安定した心身の状態を取り戻し、すがすがしい気持ちでワークショップを終えることができたのでした。
(ぼくらしゃふぇきみこ)
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◆11月3日(火・祝)リー・レサーさん日本初ワークショップ「リーダーシップ・コーチングに活かす身体知~センサリー・アウェアネス」
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以前からマインドフルネスの重要性について述べられている酒井さんを
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