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マインドフルコーチング

【ブログ】リーダーの共感力、知られざるリスク

2019.04.09

当初は日仏冷戦に発展しかねない状況だったカルロス・ゴーン氏の不正疑惑ですが、ルノー社内での疑惑も浮上して元カリスマ経営者は四面楚歌に陥っています。

ビジネスマンが出世街道を駆け上がり、成功者となることの裏側にある本人のリスク、そして実力のある人物を重用する組織のリスクについて、こんな研究があります。

 

企業で権力の座に就いている人は、職場でほかの人の話をさえぎる。会議中にほかの仕事をする。声を荒げる、人を侮辱するようなことを言うなどの可能性が、下位のポジションにある人の3倍に上ったという研究がある。また上級職に就いたばかりの人は、特に美徳を失いやすいことが、私を含めてさまざまな研究で明らかになっている。

(ダッチャー・ケルトナー/カリフォルニア大学バークレー校教授、グレーター・グッドサイエンスセンター共同設立者兼ディレクター)

※DHBR EIシリーズ『共感力』より引用

ゴーン氏を研究したわけではありませんが、手にした権力が及ぼす人への影響について考えさせられる報告です。

 

共感力はEI(感情的知性)を構成するコンピテンシーのなかでも、他の要素との相関が比較的低いのです。たとえば自分が今どんな感情を抱いているかを十分に認知している(感情リテラシーが高い)としても、それだけで共感を発揮できるとはかぎません。

また内発的な動機もEIの重要なコンピテンシーですが、内面から湧き起るモチベーションに溢れたリーダーが、意気消沈している部下に共感を寄せられるとはかぎりません。

すごく自分の感情を認知しているリーダーの共感力が不足していると、感情が表に出すぎて部下を動揺させるといったことも起き得ます。いつもやる気マンマンのリーダーが共感力を携えていないと、自分のように仕事に燃えない部下に不満を募らせるかもしれません。

一方、共感を相手への同調と混同してしまうと、自分を見失い、共感疲労を起こすリスクもあります。

つまり他者や組織に影響を及ぼすリーダーは、共感とは何かを正しく理解する必要があります。そして共感力を実践的に鍛えていくことが、多様性に富んだ人々の力を結集する組織づくりには不可欠です。

共感を概念で終わらせず、日常の簡単な実践を通して脳の神経レベルから鍛えていくことができます。SIYやAWARE、MBCCといった私たちのプログラムには、折々にそのためのワークが盛り込まれています。

そして「共感コミュニケーション」は、より直接的に共感力の実践をしていく会話のプロトコル(手順)を学ぶプログラムです。基礎、応用合わせて125時間に及ぶマインドフルネス・ベースド・コーチ・キャンプのなかにある大事なエッセンスを、老若男女の誰もが活用できるようにするためのもの。

MBCCはもちろんのこと、MiLIとしても東北初上陸となる「共感コミュニケーション」のワークショップを開催します。仙台および東北エリアのみなさんとお会いするのを楽しみにしています。

(MiLI理事 吉田典生)

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2019年6月14日(金)19時~20時

『共感コミュニケーション企業編@仙台』

主催:マインドフルリーダーシップインスティテュート

協力:MBCC東北チーム

講師:吉田典生(MBCCファウンダー)

参加費:3,000円

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