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マインドフルネスとは
マインドフルネスがメインストリームになる理由:Wisdom2.0会議より
2014.02.22
2月14-16日、サンフランシスコで開催されたWisdom2.0会議。
MiLIでは、マインドフルネスのキーパーソンのそれぞれの見解や、最新の潮流を把握するために、理事3名が参加いたしました。
今回、次回、次々回と3名がそれぞれ見たでWisdom2.0のまとめをお伝えします。
Wisdom2.0会議とは(こちらで英語の詳細・実際のビデオなどが見られます)
Soren Gordhamerにより2009年創設された、ビジネス・テクノロジー・ウィズダム(哲学・宗教)・社会(政治・コミュニティ)の4分野から、社会・仕事・健康のために何ができるかを話し合い、発表する場。
ハフィントンポスト、フェイスブック、ツイッター、グーグル、マイクロソフト、eBay、シスコの創立者または役員、米国下院議員、ルワンダ大統領、ジョン・カバット・ジン博士、ジョーン・ハリファクス老師、エッカート・トーレ氏らがこれまでに登壇。
2014年2月14-16日の会議では、2000人の参加者が20か国より集い、その模様はニューヨークタイムス、ファイナンシャルポスト、ワイアード、ウォールストリートジャーナルで大きく取り上げられています。
このように、メディアにおける話題性、講演者のリストを見ても、今やメインストリームになったといえるでしょう。
それはなぜか?そしてそこから見える、将来の可能性は?
理由その1:ITの普及で、テクノ・ストレスの健康、教育、ビジネスに対する不安がマインドフルネスへのニーズを高めている。
まず会場にきて驚いたのが、スポンサー企業、参加者とも、IT関係が非常に多いこと。
そして、講演の内容でも、いかにスマホ、インターネットといったテクノロジーのために私たちのエネルギーと時間が奪われ、中毒症状を起こしているかということが、神経科学者からもIT企業の人事担当からも報告されていきます。
フェイスブックがスポンサーの1つでありながら、フェイスブックの利用時間と、学校の成績が負の相関がある、ということさえ発表されていました。
そして、IT企業の中で働いている人々も、競争とスピードの速さのなか、「脳と心のスペースがなくなっている」と強く感じており、自分の心身の健康に不安を感じているのです。フェイスブックのエンジニアリングのディレクター、インスタグラムの商品担当ディレクター、グーグルで出会った多くの役員、そしてアリアナ・ハフィントンの発表からも、彼らの個人的なストレスとの戦いがかたられました。
そして彼らがその解決法として再発見し、大きな改善を実感したのが、マインドフルネス、ヨガ、瞑想といった古くからある叡智(Wisdom)だったのです。
いみじくも、アリアナ・ハフィントンは「2013年は企業のトップが瞑想やマインドフルネスについてカミングアウトした年」と言っていました。
理由その2:特定の信念にかたよらず、多くの科学的根拠に基づいている。
また、アメリカでは心理学、脳科学の世界でも実は何十年もマインドフルネス瞑想をしている学者が多くいます。
そしてIT関係者が多くかかわったこともあり、科学的な、あるいは「オタク(Geek)受けする」言語で、マインドフルネスの効果が語られるようになったことも起因して、一般にも受け入れられるものとなったことも大きいでしょう。
具体的な時間・期間でマインドフルネス瞑想をした結果のfMRIの動き、血圧・ストレス反応・免疫力・集中力への影響、Hostility Score(敵対心を表すスコア)、などなど、日進月歩でその効能効果がより信頼性の高い形で証明され、伝えられるようになっています。
アカデミアがマインドフルネスを研究し、ビジネスがそれを取り入れるにあたって、もともとの宗教的部分を中和し、信念や価値観がなんであろうとも、マインドフルネスの効果が得られる、という事実はそれが広く受け入れられるために非常に重要です。
また、宗教界からも仏教(Joan Halifax老師、Shinzen Young氏)、カソリック(David Steindle-Rast神父)両方からWisdom2.0に登壇し、SIYを含めた中立的なマインドフルネスのアプローチをサポートしていることは、日本での発展を期待するうえで非常に興味深いポイントだと考えます。
Joan Halifax老師と。「SIYを日本に広めることは素晴らしい!」と励ましていただきました。
理由その3:さまざまな能力開発の基盤として、マインドフルネスがまず第一に挙げられている。
Wisdom2.0の素晴らしいところは、4つの分野(テクノロジー、ビジネス、社会、宗教/哲学)の垣根を越えての対話を促しているところです。
一つの分野にとどまらず、マインドフルネスの全ての分野でのメリットを確認することができる。
しかも、倫理、科学、論理、様々な視点から。
だからこそ、広まるわけですね。
ハフィントンポストが「アテンションを制する者が21世紀に生き残る」と言い、ピーター・ドラッカーが「21世紀のリーダーに最も必要なのは自己管理能力である」と言い、そしてダニエル・ゴールマン博士が「EQの高さこそが現代の成功の指針であり、EQを高める最善の方法がマインドフルネスである」と言っています。
これらすべての基盤として、最も勧められているメソッドがマインドフルネスなのです。
そして、それはMiLIでも繰り返しお伝えしているように、座学ではなく日々積み重ね継続する、実践(プラクティス)であるということ。
一人でも多くの日本の皆様と、マインドフルネスの実践を促進していきたい。
そう決心を新たに、さまざまなつながりを得た貴重な3日間でした。
SIYのCEOであり、禅僧でもあるマーク・レサー氏との打ち合わせや、ジョン・カバット・ジン博士、エッカート・トーレ氏、アリアナ・ハフィントン氏、それぞれの発表も、たくさんお伝えしたいことが。。。
それらは次回にて。
(ぼくらしゃふぇきみこ)
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