瞑想で満足するのはマインドフルじゃない
2014.02.28
坐って、眼を閉じて、呼吸を意識して・・・時間がきたら終わる。
それがマインドフルネスか?
『ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる』など、精神世界の著作で知られる
ベストセラー作家、Eckhart Tolle(エックハルト・トール)は、
Wisdom2.0会議のメインステージ上から、2000名の聴衆に投げかけました。
マインドフルネスは、マインドフルネス瞑想(私たちMiLIはマインドフルネストレーニングと呼んでいます)の略称としても
使われますが、ほんらいは「今、この瞬間に生きる」という在り方、状態を意味します。
トレーニングは日常をマインドフルに生きるためのホームベースであり、
トレーニングそれ自体が目的ではありません。
だからこそ、ビジネスにおけるリーダーシップという身近なテーマに直結するのです。
私たちがマインドフルリーダーシップセミナーを始めて、半年が経過しました。
参加してくださる皆さんは、長年さまざまな瞑想を経験している人もいれば、
まったく未経験のビジネスパーソンもいます。
経験豊富な人の中には、馴染みのある瞑想との違いに戸惑う人もいるようです。
あまりにも方法論がシンプルなので、浅いと感じる人も。
白状すると、実は私もマインドフルネストレーニングを始めた頃はそうでした。
かなり特殊な瞑想法なども学んできたので、
「えっ、グーグルでやってるのって、こんな簡単なことなの?」と、
なんだか肩透かしを食らった気分でした。
でも、simpleであることと、easyであることは違う・・・そう気づくときがやってきます。
人類数千年の英知が凝縮されたマインドフルネストレーニングの基本形は、
たしかに構造としてsimpleです。
それを、当初私は「瞑想なんてやったことのないエンジニア向けに間口を広くとったんだな」と、
すぐ習得できるeasyなものだと勘違いしました。
しかしマインドフルな人生、マインドフルな働き方を意図してのsimpleは、
とてつもなく深いものです。
なぜなら、坐って眼を閉じて瞑想をして、何か特殊な境地に達する・・・それが目的ではないからです。
誰かが上手で誰かが下手ということもなく、
ただただ、「今この瞬間を生きる」という日常的実践のベースにあってこそ、はじめてトレーニング(瞑想)の意味がある。
あえて誤解を恐れずに言えば、特殊な人々の特殊な成果ではなく、
ふつうの人々の、現実社会における価値ある変容と成果、幸福への扉を開くところに、
マインドフルネスのこれからの可能性があると思います。
エックハルト・トールの投げかけは、
マインドフルネスが太古から21世紀の表舞台に上ってきた、まさにその「今この瞬間」をとらえた言葉でした。
(てんせい)
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