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【ブログ】耳を澄まして導かれる・・・ティールジャーニーキャンパスで感じたマインドフルリスニングの本質

2019.09.16

9月14日の土曜日。朝から400人の人々が、これまでの常識にはない会社組織の在り方を探求するイベントに集いました。

 

TEAL JOURNEY CAMPUS(ティールジャーニーキャンパス)と題されたこの東工大での集いは、日本でもビジネス書のベストセラーになった『ティール組織』の著者、フレデリック・ラルー氏を招いてのものでした。

  

8月に開催した弊社のマインドフルリーダーシップシンポジウムでも登壇いただいた嘉村賢州さん(東工大リーダーシップ教育院准教授)ら、20名の世話人の皆さんによる自己組織化された運営自体が、ティールの概念に対するリアリティを高めていたと思います。

 

ティール組織について、ひとことで説明できないことを説明するとするならば、私は生命体としての組織、と換言します。絶対的な規律や秩序を包含しながら、環境のなかで生成されていく姿。ただ統率的な力によってまとまる集団でないのと同時に、誰もが単にお気軽に自由に飛び回っているような集団でもありません。未だ解き明かされていない未知の領域も含めて、生命体に深遠な秩序が宿っているとすれば(私はそう思っています)、その秩序が個の可能性を解き放ち、個の可能性はWholeness(全体性)のなかで存在する。

ティールは理解するものではなく、知覚するものだと思います。ラルーさんの話を聴いて、あらためてそれを実感しました。

マッキンゼーに10年勤務し、パートナー目前という文句のないキャリアを歩んでいた彼が、なぜ、それを捨てて世界の12のティール事例を書くに至ったのか。それはビジョンを明確にするとか、自らほんとうに実現したいことに邁進することを決めた、といった話ではありませんでした。以下の彼の言葉は、ふつうに考えれば難しいです。

目的は知り得ない。私を通して、生きられたいと思っている人生を、生きればいい。

この言葉を受け止めるには、いったん人生とてもがんばってきた「自分」を投げ出して(あるいは捧げて)、前頭葉を飛び交うノイズを鎮める必要があるようです。

彼はこうも言いました。

空間を開いて、生きられたい生き方が私を通っていけるようにする。私が決めるというより、耳を澄まして導かれていく。

そして、400人の参加者に向かって「このなかの半分の人は、私は頭がおかしいと思っているのじゃないですか」と笑いを誘いました。

私はここに、マインドフルリスニングの本質があると感じました。それは他者の声であり自分の声、関係性の深まりを通して現れてくる声。言葉になる前の知覚としての声。自分をこの場に捧げる状態によって、初めて聴こえてくることがある。ティール組織の理論的背景にあるインテグラル理論の「第一層から第二層へのジャンプ」・・・「自分」というものに対する知覚の変容から、聴こえてくるもの、世界の見方が変わってくるのでしょう。

しかし一層から二層へのジャンプは、平たく言えばエゴと向き合い、エゴに気づき、エゴを乗り越える、ということだと思います。エゴを完全に乗り越えるというか、セルフマネジメントする、そんな離れ業が求められます。だから言うは易し、私を含め人類のほとんどは、その域に達していません。(ケン・ウィルバーの『インテグラル理論』(日本能率協会マネジメントセンター)でも、そう言及しています。

逆に考えれば、それだけの伸びしろが、まだ人類にはあるということ。MBCC(マインドフルネス・ベースド・コーチ・キャンプ)のファウンダーである私にとっては、マインドフルリスニングだけでも一年がかりのプログラムができる(やらねば!)、という実感を得た価値ある1日でした。

 

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10月1日(東京)、10月4日(大阪)

MBCCを2時間で体験する

マインドフルコーチング入門