マインドフルネスと脳科学で 会社と社会を変革 リーダーシップ・人材開発・コーチング・企業研修支援

一般社団法人 マインドフルリーダーシップインスティテュート一般社団法人 マインドフルリーダーシップインスティテュート

第4回  マインドフルリーダーシップシンポジウム2018 〜マインドフルネスを通した真の働き方改革とは〜第4回  マインドフルリーダーシップシンポジウム2018 〜マインドフルネスを通した真の働き方改革とは〜

1人から始まった活動が、
延べ800人(社員の12%)に広がる ヤフー株式会社

中村 悟ヤフー株式会社 グッドコンディション
推進室リーダー
マインドフルネス・メッセンジャーズ
2014年SIY、マンスリーMiLI
2018年マインドフル
ランニングリトリート参加

ヤフーのマインドフルネスと取り組み

これは、紀尾井町にあるヤフー本社での一場面です。社内は、フリーアドレスで部署ごとに区画を区切って席が決まっているわけではありません。そんなオフィスの一角にある芝生のようなオープンスペースで瞑想会を実施しています。普通に仕事をしている人の中で、瞑想をするので、初めは奇異に見られたが、今ではそういう視線はなく、逆に影響を与えている面もあります。

私の肩書きにある「マインドフルネス・メッセンジャーズ」というのは、現在社内にある7名のチームで、私もその一員です。最初は1人で始めたのですが、仲間が増えました。メッセンジャーズにしたのは、自分たちがよいと思って実践しているものを純粋におすそ分けしたいという想いからです。
ヤフーでは、体験会(0回目)と、希望者に7週間のメタ認知プログラムを提供しています。内容は、図をご覧ください。

週1回1時間でステップを踏みながら進めていきます。瞑想だけではなく、いろんなワークを体験できるよう構成しています。
2015年にMiLIとマインドフルコーチングを開発し、その後、MiLI主催のMBCCプログラムになりました。ヤフーではコーチングとは違うアプローチとして、7週間のメタ認知プログラムとして実施、これまで9期に渡り200名が参加。体験会を含めるとのべ800名(全社員の12%)が参加しています。

現在は、希望者が個人で参加する形式になっていますが、今後は特定の部門に集中展開したいと考えています。また、社内の広い範囲にアプローチすると同時に、習慣的に続ける深いチームも作っていきたいです。

アンケートで浮き彫りになる実践者の生産性・チームへの影響

メタ認知トレーニング10期目を迎えるにあたり、過去2年間のアンケートを実施しました。回答してくれたのは、141名。内訳は、7週間プログラム受講者77%、体験会参加のみ23%です。

主な結果を報告します。

1.日常的にやっていますか?
週1回以上43%、(週3回以上11%、週1〜2回32%)

その頻度になっている理由は、必要性を感じ、生活リズムに組み込むなど仕組を活用しているため。

2.どんなワークを継続実践していますか?
マインドフル瞑想がダントツ。ほかにボディ・スキャン、ラベリング、ウォーキング、リスニング、ジャーナリングなど。
具体的なシチュエーションは、起床時や通勤電車、バスの中などのほか、プレゼン前や業務中に感情の起伏を感じた時、集中力が足りないと感じる時など、まさに必要な時になされていました。

3.プレゼンティーズムについての質問
プレゼンティーズムという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
アブセンティーズムと対になる言葉で、アブセンティーズムは、健康問題によって社員が欠勤することでかかる損失コストですが、プレゼンティーズムは、出勤しているが、業務効率が落ちている=生産性が低下していることでかかる損失コストです。
計測しづらいのですが、日本の企業では、健康関連コストの内訳のうちプレゼンティーズムが約8割を占めるという調査結果もあります(WHO-HPQという指標を用いて測定)。アブセンティーズムは約5%ですから、いかに大きい問題かがわかります。
ヤフーでも、マインドフルネス経験者、実践者、未経験者にHPQの指標を用いて、自身の仕事のパフォーマンスについてアンケートを行いました。

絶対的プレゼンティーズムは、自分のパフォーマンスをどう評価しているか、相対的プレゼンティーズムは、自分のパフォーマンスを周りの人と比較してどう評価するかです。
相対的プレゼンティーズムでは、マインドフルネス経験者は、未経験者に比べ2ポイント近く高いことがわかります。さらに実践者(週3回以上)と未経験者とを比べると4ポイントと近く高い数値を示しています。

4.マインドフルネスは、自分の仕事に影響がありますか?
週3回以上の実践者は、94%が「影響あり」

5.マインドフルネスは、チームやプロジェクトへの影響ありますか?
週3回以上の実践者は、94%が「影響あり」

実践していない人でも、48%が「影響あり」と答えていることから、チームやプロジェクトへの影響が高いと認識していることがわかります。

6.さらに多くの社員が参加すると、会社はどのようになっていくと思いますか?
目先にとらわれない仕事の仕方ができる
意思決定にも影響が出る
怒りや恐れにとらわれず仕事ができると、才能と情熱を解き放つことになる
など、会社のありたい姿に満ちあふれた回答が多数寄せられました。アンケートでは、身の回りに経験者が多い人の方が、実行頻度が高いこともわかっています。社内により広めていくことが実行頻度の上昇にもつながりますから、今後の展開にも力を注いでいきたいと思います。

*ヤフー株式会社のマインドフルネスの取り組みは、日本でも注目を浴びており、
オンラインマガジンSELECKでも紹介されている。

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